自主ゼミ記録

今までやった自主ゼミ本をさっと羅列。一瞬で潰れたもの。すぐに出られなくなったものは書かない。2年冬学期から3年半で企画数15個。

  • 環と加群ホモロジー代数的理論(岩永・佐藤) :初めての自主ゼミがこれ。初めて代数に触ったのもこれ。今思えば無茶なゼミだったが、とても良い経験になったと思う。双対性と完全列。そして、何で物理学科に内定してる学生が集まって数学のゼミだったのかとは今でも疑問である(笑)
  • リー環の話(佐武) :代数繋がりで、代数といったらリーでしょうという流れで。結局あまり進まなかった。
  • メゾスコピック系(勝本) :五月祭で二年連続で読んだ。いいタイミングでこの本に出会えたと思う。この頃は、Buttikerがまだ本の中の人だったなぁ…。
  • 一般相対性理論入門(須藤) :一般相対論の講義の代わりに。ディラックや佐藤などの本で触った事はあったので、真面目にやることが目標だった。
  • 代数概論 :普通の代数がやりたくなったんだっけ…? 動機は良く覚えていない。
  • 非平衡系の統計力学(北原) :物理っぽい本と言ったら非平衡でしょう…という流れがあったはず。昔は良く分からない本だと思って文句を言っていたが、今ぱらぱらと見ると読みが甘い事を痛感。もっときちんと読んで、文句を言おう。
  • 関数解析の基礎(コルモゴロフ・フォミーン) :一学期だと関数解析の所まで進まなかった。
  • 量子力学(猪木・川合)&熱学統計力学(久保) :自主ゼミに入れるべきか分からんが。院試対策ということもあり、妙な真面目さで読んでいた気がする。
  • AGD :とにかく場の理論がやりたかったのだと思う。コンパクトにまとまっているのは非常に嬉しい。FetterではなくAGDにしたのは何でだったかな。
  • Peskin&Schroeder :AGDと同時並行。素粒子っぽい本なのに素粒子理論の学生0で突撃。しかも半分以上が実験系というおかしな面子だった。
  • Negele&Orland :真面目な本でかつ経路積分で書いてある本として。有限温度の定式化が終わるまで、とてもねちっこく書いてある。前半と後半の温度差が印象的。
  • CFT(Ginsparg,Kawakami-Yan) :CFTがとにかくやりたかった。土台の所まで進んだけど、具体的な問題にはさわれていない。
  • Hewson :「きちんと物理を見よう」をスローガンに。強相関電子系の問題の一つとして近藤問題をピックアップ。使えるようになったとは言いがたいが、一通り眺める事は出来たと思う。
  • 大学院物理2(福山) :超伝導の部分だけ。長さがお手頃。
  • Basic Notions...(Anderson) :こういう本もたまには。2章と3章を読んだ。去年も一昨年もアタックしては理解しきれない所が残っていたのだが、今回のゼミで結構ましになったかもしれない。書き方が色んな意味で非常に面白い。

ゼミというだけなら、

  • Particle and Nuclei:原子核の本
  • Chaikin & Lubensky:柔らかめの凝縮系物理の本(場の理論有り)
  • Goldenfeld:くりこみ
  • DattaのAtom to Transferの方:輸送現象の基本…?
  • 物性論のための場の量子論(永長):物性における場の量子論経路積分

なども。