熱力学は難しい

のんびりと起きてからOと柏へ。鶏モモと総菜を買って帰宅。
遅めの昼を食べ、メールなどをこなしてから熱力学の基礎を読んだ。カレーを作って夕飯を食べ、食休み後はまた熱力。ようやく温度が定義された。
熱力学をはじめて勉強したときには、温度ありきで、熱機関からエントロピーが示唆され、 「エントロピーがあるとすればdU=TdS-pdVという関係式が書けるので嬉しいorエントロピーは偉い」 という認識だったのだが、それと同時に 「dUを全微分の形で書けるから状態量としてUが書けるのが嬉しいとするなら、状態量で状態が指定できるということは熱力学第0法則の時にすでに使っていたような…」 とか「エントロピーの導入に際して出てくるカルノーサイクルが何か気持ち悪い、言い換えればエントロピーカルノーサイクルdependentであるように見えるのが気持ち悪い。(self-consistentじゃないのが嫌だったのでしょう)」 などなどと思って、先生に疑問をぶつけては納得して、しばらくしてまた分からなくなっての繰り返しだった。熱力学(田崎)を読むころにはそこそこ落ち着いていた気がするが、綺麗にまとめようと思うとどうしても分からず、学科に進んでから何度も(主に飯を食べながら)議論していた気がする。エントロピーありきの立場にある程度自信を持てるようになるのに結局何年かかったのか分からないけど*1、今は大部分については別段驚くことなく確認のような気持ちで熱力学の基礎(清水)を読み進められている気がする。

*1:一年のときに物理系の院生と話す機会があって、その疑問をとりあえずぶつけてみようと思ったら「いやー、熱力学は難しいよね。僕も勉強してるんだけど、分かったら教えて」とかわされた。彼と最後に話したのは僕が四年になってからだが、最後に聞いた台詞は確か「熱力学やっぱ難しいよー」だった。