Giamarchiゼミ第20回

Giamarchi輪講第20回。担当は自分。
FermionはPauliの原理があるからFermi energyがあり、Fermi energyは大きいので、相互作用でもdisorderでもfree Fermionを出発点とした摂動で良く扱える。一方、bosonにはそれがない。freeでのエネルギーは粒子数NとしてオーダーNに対し、相互作用が入るとN^2だけずれるので、それだけfreeの状態は不安定。なお、freeだと分散がharmonicだけど相互作用が入ると分散がlinearに*1。Luttinger parameter Kとしては、freeだと無限大、Hard coreの斥力がある場合にはK=1、long range repulsionがある場合にはK<1のようだ。
扱い方には二つ。continuum and periodic potentialか、tight binding。Hard coreのrepulsionがあるとき、spinless fermionと似たようになる*2
periodic potentialからMott転移の議論、disorderがある時のBose glass:Disorderが密度とカップルする場合には固定点はFermionと同じでK=3/2*3、実験で実現させるための例としてJosephson junction array:θをカレントで制御するような状況、の三つを議論しておしまい。

*1:これは上のオーダーNとN^2で理解できる?N^2がドミナントになって、質量も無理出来るくらいになればrelativisticといっても良い気がする。

*2:というけど、なんだか標語的に思えてならない

*3:ただし、FermionだとK=3/2はそこそこの大きさの引力だけど、BosonだとK=3/2はかなり強い斥力。