D論審査*2

D論審査を二つ聴きに本郷へ。

  • 一つ目。Optical trap中でMott insulator-Superfluid転移の臨界点近傍をMonte Carloで。Directed Loop Algorithmの改良の部分が少し分からなかった。球状の系の中心からMI,SF,MI,SFのように殻状にSFが分布しているセッティングでSF間の相関を見ていたけど、ジョセフソン結合だと思った時の結合の強さまでは評価出来ていないようだ。小さい球と大きい球で相関の発展の仕方が違うのだけど、大きい方は2層のXYモデルとのアナロジーで理解できるらしい。
  • 二つ目。磁場ではなく、電流駆動の磁壁の運動。駆動閾電流の大きさの評価が以前からされているらしいのだけど、スピン由来の断熱近似*1では過大評価されているので、運動量由来の駆動メカニズムを入れて計算。磁壁のpinningに関係するパラメタのうちの一つをいじると、スピン由来から運動量由来へと駆動のされ方が変化する様子が見えるとの事*2。気になる部分のうち多くの部分が時間の都合で省かれたチャプターに書いてあるらしくて、聴きながらもどかしく思った。

昼はkuroと。定食を求めてメトロへ行ったが、なんだか外れっぽいので外まで出た。フライ定食美味しい。

  • これまで見られていないような状況における実験結果を特徴付けるための物理量/物性量が、良く知られているものである保証は無いと思う。

D論審査を聴いてから、9階をうろついて少し雑談をしてから帰宅。帰ってから計算メモの一部を明日の議論用に整理。
なんか急に熱っぽい気がして来たので寝ようとするも、寝付けずに困る。

*1:Landau-Zenerの断熱とは違う。ちょっと名前がconfusing。

*2:クロスオーバーと言っていたけど、転移の可能性は?