大学に入ってから勉強するかどうか

メモ程度に。大学の教養を教えるような人や施設がどのような方針を取っているかが気になる所。しかし、当然ながら大学側だけじゃなくて高校や予備校側の問題でもあるな。
大学に入ってから勉強をやめてしまう学生が多いように思えるのだけど、それは勉強した先に何があるかが全く分からないが故のモチベーション不足が一因?自分でモチベーションを設定しつつ勉強し続けた人なんかは「甘えるな」と斬り捨てるのかもしれないけど、そういう斬り捨ては現状に即していないように思う。大学に入る人は確かこの20年くらいで1.5倍くらいになっているわけでさ*1。人が多くなればなるほど精神論は破綻する(と思われる)ので、「甘えずにモチベーションを設定しろ」じゃなくて、せめて餌を視界の範囲内でかつ十分遠い所にぶらさげるくらいのことはしないといけないと思う。多分教える側もそれなりの何らかの努力はしているんだろうけど、適当に検索すると掲示板や質問板がたくさんヒットするのは、まだ努力がきちんと実を結んでいないことの表れなのではないかと思う。

はじめから就職のために良い大学に入ることを狙ってる人*2もいて、合格した時点であとは卒業出来れば十分…と考える人もいると思う。勉強するためではなく、就職のために大学に入るというのは至極全うな意見だと思うのだけど、就職をしたいというのならば何だか片手落ちであるとも思う。学歴の条件が同じなら、それ以外の部分が就職にきいてくる。高校3年間の間部活に打ち込むのが大きな経験になるのと同じように、大学に入ってからの3年*3の間、大学で自主的に学ぶのは大きな資産になると思う。あと、ちょっと違うけど、大学というのは学問に関する権威の一つなわけで、大学で学べることが全てというわけではないけど、大学で学べることを自主的に学ぶことを放棄するならば、大学で学べる類のことに関する権威には初めから無条件で屈するのと同じで、それは大きな弱点になると思う。

自学自習をしない学生が増えているor授業/講義に頼りきりな学生が増えているという話も聴くけど、ここでのあり得そうな勘違いは「授業を真面目に聴けば、基礎はそれで十分につく」というものがあるかな。僕は「授業に大きな期待をするのは良く無い。授業だけでは不十分。授業が大事なのは、どのような項目があるか、勉強する場合に大事な項目名/キーワードを知ることが出来るところにある」と思っている。
ちょっと調べたら
http://www.unipro-note.net/archives/50391412.html
のようなページが見つかったのだけど、授業時間の二倍の時間、自学しなければいけないというのは初めて知った。それも何だか行き過ぎなような?というか、勉強時間じゃなくて、達成度ではかるべきだろうと思うんだが。

*1:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/03090201/003/002.pdf これは5年くらい前のデータかな。

*2:これは大学院でも同様か?

*3:4年目にはもう就職活動始めてるよね。