virtual state insider ~the perfect outsider~

桁違いに多額の資金を持っている所(A社としよう)がとある所に増資をしまくるとする。そうすると値が上がるから他の人も買うようになる。値は上がる方向に進むのだが、あくまでコントロールしているのはA社なので、A社は安全に株を売り払ってしまえば良い。あくまで外側の人がやっていることには変わらないのだけど、これってなんだかインサイダーみたいな印象がある。中間状態についてのみインサイダーだから、virtual state insiderとでも言おうか。このvirtual state insiderが得た利益は株に絡んだ不特定多数の人から来ているのだけど、insider側とoutsider側の比率が酷いことになってる例が結構あるんじゃないかと思う。ここまで来たら結局はinsider側のモラルの問題に落ちるのだろうが*1。ないしは、モラルに頼らねばならないような穴を残した法の問題。
こう思ったのは講義で経済物理の話がちょろっと出たのと、近藤効果の摂動計算で中間状態が出て来たから。そして、the perfect outsiderっていうのは森博嗣のS&Mシリーズから。

*1:そして往々にして…。皆までは言わないが。