「普通」

友人数人と昼食を食べていた。しばらくは「普通」の会話が続いていたが、ある時点で急にいつものような会話が始まった。
「理物生」にとって、「普通」の会話は局所的に平衡状態足り得るのかもしれないが、ゆらぎによって簡単に崩れてしまう程度に不安定であると言えるかもしれない。理物生に括弧がついているのは、サンプルの取り方が良くない可能性があるから。70人の母集団に対してサンプル7人もいれば十分な気もするけど。
しかしまぁ、「普通」の会話というのはどのようなものだろうか。
日本人全体(ないしは世代ごとに限定するぐらいの大きな集団)くらいを想定して、そこから任意の大きさの集団を抽出してその元の抱いている「普通」像を集計。抽出した集団に対して平均的「普通」像を決めて、抽出作業を何回も繰り返す事でいくつもの「普通」像を得る。この平均として「普通」を定義。
のようにすればとりあえず定義は出来るか。まぁ、抽出の仕方によらず一意に定義されることが必要になるし、この方法で決めた「普通」の人が存在することは保証できないが。