五月祭 ~Physics Lab. 2009

もてはやすのではなく、苦言を呈すのが先輩としてやるべきことかと思い*1、Physics Lab. 2006参加者としてちょっとコメント。きっと関係者の誰かが偶然見つけてくれるだろう。
正直、ちょっと残念だった。一言で言うと、理物っぽくない。企画段階でやる前からどうなるか分かりそうなものを、分かりやすく発表するだけ、に見えた。ポスターはそれなりに綺麗だし、一般客受けはするかもしれないけど、かけている時間からしてもっと色んなことが出来たんじゃないか。説明を聴いてみて、「それで?」と突っ込んで聴くにも突っ込むだけの内容がないような、何だかあと一歩なものの比率が多かったと思う。うがった見方をすれば、「内容が無いから舞台装置を綺麗にしてそれっぽく見せているんですね」ということになる(これは極端な上に言い過ぎだが)。時間があまりなかったのでじっくりといじめることはせず、物理的な意味合いと発展性について聴くにとどめたのだけど、時間があったらもうちょっとやりたかった。
あと、班員全員が自分の所属している班の内容を説明できるようにすべきだと思う。これは聴く所によると、全体で参加者が100人以上(一つの班に平均10人以上…!!?)いるようなので、それにも一因があるのかもしれない。人が多すぎると薄まってしまうのは常。多分コントロールしきれていない。
理物っぽさの点で気に入ったのは摩擦班と宇宙班。分かりやすさの点で良かったのは変化球班。計算機班はもっと上手くディスプレイ出来たのではないかな。どの班においても同様なのは、結果のグラフを選ぶ時に「何をしたかったのか」「このグラフで何を伝えたいか」を考えればもっと違う見せ方になったのだと思う。綺麗なグラフなら一般客は「うわー、すげー」となるだろうけど、それだけ。
この数年間、五月祭のPhysics Lab.を見ているけど、今の所2008が理物っぽさと一般客への分かりやすさのバランスとして一番良いように思う。来年もやるのなら*2、2009だけじゃなくて2008を超えて欲しいと期待する。
願わくば、規模は小さくてもいいから、進歩しながらPhysics Lab.が続かんことを。

*1:しかし、五月祭全体の投票に関して、理物の企画に入れないのならば他の企画に入れないという時点で理物びいきだな。

*2:十分に有志が集まらないなら無理に続ける必要は無い。