論理と心理で攻める人を動かす交渉術

「論理と心理で攻める人を動かす交渉術」を読んだ。
自分の伝えたいことをきちんと伝える、ないしは複数の意見の主張したいと思っている所をきちんとつきつけて良い落としどころを見つけるための、交渉術*1。ここでは「交渉術」=「理論」+「経験知」である。何度も経験を積んで場数で勝負するのも有りかもしれないけど*2、経験に基づいた例が付いた理論をお手軽に勉強するには良い本だと思う。
5章立て構成。交渉の心理学、ストーリー理論、ゲーム理論クリティカルシンキング、機先の制し方の5つ。最初の二つは読んでためになったと思うけど、残りの三つは知っていることが多かったため*3、少し残念。

*1:自分の利益を最大化するためではない。

*2:十分な場数があれば勝負になる。

*3:それだけじゃなくて、少し舌足らずな書き方をしている所が数点あったように思う。もったいない。