インターネットはいかに知の秩序を変えるか?

知識を地図や樹形図にまとめるとするなら三つのタイプに分けられる。

インターネットはいかに知の秩序を変えるか? - デジタルの無秩序がもつ力

インターネットはいかに知の秩序を変えるか? - デジタルの無秩序がもつ力

「神によって定められたただ一つの図が存在」「自然によってある順序が一意に決められるとしても、さまざまな図や木が存在する」「木は受け手側によって動的に生成されるものである」という三つ。二つ目と三つ目が伝統的な図書館とインターネットに対応している。現在のインターネットでは動的な木を生成するためにタグなどのメタデータを利用している…というところ。例としてAmazon, Wikipediaなどが出てきた。色んな例が書いてあるので全部読めれば分かりやすいのかもしれないが、文章の構造が読みづらくて、全部読むのはちょっと辛い。でも、部分的には自分が思っていたことが書いてあって良かった。
三つ目の動的な木の物理版のアナロジーを考えたい。おおざっぱには「現象や現象論によって図書館的な分類が可能中くらいの大きさの現象論が無ければ雑多な各論があるだけで適切な分類が出来ない。適切に分類出来ないと、複数の本をばらばらにしてタイトルも捨ててしまい、全てのページをシャッフルしてしまうようなばらばらの状態になってしまう。この場合、現象論を作るのは複数のページをまとめて製本して名前をつけるという作業に当たる」という所からスタートして、「動的な木の生成には『現象論は不要』であるため、ないしは帰納的に現象論を作れるため、既存の研究の構造を上手く見渡すことからまだ存在してない現象論を発見できるかもしれない」という立場に立って、「インターネットないしは自分のパソコンや頭の中にどのように動的な木を生成するか」を自分のパソコンで実装したい。そろそろ「文献管理に手間をかけずに効率よくすませつつも上手くアウトプットできる」ようにしたい。
上の目的のため、修論が終わったら、論文管理用のスクリプトを書きたい。……まぁ、あくまで息抜きなのだけど、自分で頭を使う時に補助になってくれるような環境を作れれば嬉しい。とりあえず、ちょっとした工夫で簡単な絵をアウトプットするための道具がかなり揃ってきた気がするので、まずは練習だ。