0点の物理

やるきが出ないというか疲れた。モンテカルロの問題についてそれっぽい筋道の目星はついたのだけど、金曜日だからか、駄目だなぁ。なんとかして焦らずに急いでチェックしよう。
理論セミナ。金属ではグリーン関数の符号が変わる所に丁度poleがあるけど、Mott絶縁体ではそれが途切れている。途切れている境界を繋ぐのがzero点で、Cluster DMFTでpoleとzero点の構造を調べていた。dopeをするとzero点の影響が出て来て、フェルミ面のトポロジーが変化を伴うようなリフシッツ転移が計2回生じ、最終的にはover dopedなFermi Liquidに到達。また、散乱の効果を加えるとFermi arkやwaterfallなども再現するとのこと。poleとzero点の構造を示した3Dの図がとても綺麗だった。
一昨日の守谷先生のでAFQCPからのアプローチを聴けて、今日の酒井さんのでMott ins.をdopeする方向でのアプローチを聴けた。over dopedに対応するFermi LiquidからSCを迂回するような形でのアプローチはまだ聴いてない。
酒井さんらと食事。中華。先週も食べたような気がするが美味しいからよい。
物性実験系の人から場の量子論を教えて欲しいと言われたが*1、必要なのは第二量子化グリーン関数くらいだろうか。第二量子化からだと、電子ガスの場合はポテンシャルをフーリエ変換して長/短距離でどんな形になるかを示す…くらいのところからやるべきか。何らかのモデルから出発する場合には適当な系を示した方が良いだろうな。有名なモデルとその摂動の最低次を見た有名な有効Hamiltonianの関係とかも見ると役立つのかもしれない。あとはグリーン関数と物理量の関係とか、線形応答とか見ればOKかな。最終的にはその人が使っている測定法との関係まで言えると良いだろう*2繰り込みと現象論の関係とかも言うと良いのかもしれないな。そうするとやはりFermi Liquidくらいは必修な気がしてくる。うーん何時間かかるやら。

*1:余裕があれば面白そうだが、修論が終わるまでは余裕はなさそうだな。

*2:NMRとか光電子分光とか他にも色々。高エネルギーか低エネルギーかで変わってくるだろう