噴出する疲労

寝坊。食べ物も飲み物も口に入れることなく慌ただしく出発。昨日までのしばらくの疲れがどっと出てきているのを感じる。身体も足も重い。意識を保つのが大変。
物性物理の講義。フォノンの話を仕上げてからNambu-GoldstoneとMermin-Wagnerの話をしていた。意識が飛び飛びになってしまったが、板書はきちんと取った。何故かちょうど良いタイミングで意識が回復するんだよな。
Ramdon系の物理の集中講義最終回。前半の2/3でAnderson局在を仕上げて1/3でLandauer公式の話をした。Anderson局在で絶縁体なのに、Landauer公式が成り立つような場合にperfect conductorである理由として、Anderson局在の例ではLが無限大…というのはちょっと嫌だなぁ。そもそもballisticな場合とdiffusiveな場合で大きく違うと思う。後半はパーコレーションとくりこみ。固定点と言う言葉が出てきたけど、前回前々回と似たような事を現象を変えて言っているだけな気もする。最終回は期待していたほど楽しめなかった。Random系の物理というよりは「強磁性ランダムウォーク、パーコレーションに見るData collapse及びくりこみ」というタイトルをつけておいて欲しかった。
超伝導ゼミ、担当は自分。第一種第二種超伝導体、波動函数の一価性から来る量子化や振動、ジョセフソン接合など。記述がちょっと曖昧な所が多いのが気持ち悪いが、どのような事が書いてあるのかは分かった。真面目に勉強するなら、TinkhamかSchriefer何だろうか。de Genneという名前も挙がったけど、どうなんだろう。キルヒホフの第一法則。
Hewsonゼミ、担当はNi。摂動で近藤問題を扱おうという「悪あがき」の紹介から、摂動を超えてどのような扱いをするか。変分法、平均場を適用しようとする雰囲気が超伝導に似ている気がする。次回はPoor Man's Scaling。
ゼミ後、つけ麺を食べに行ったらnucと時計屋がいた。これくらいの偶然はあるものだ。
五輪書宮本武蔵岩波文庫)を読了。あくまで出発点は1対1のような気がするが、「ある所をしりてなき所をしる、是則ち空也」にあるような雰囲気は良い。とたんとたん。