MPSS3日目

MPSS3日目。小嶋さんの講義は前回と同様にある意味飛んでいたが、気になる所はいくつか。チンプンカンプンでも理解したとも言えず、分かったとも分からないとも言えない程度。上田さんの講義は分かりやすかった。去年のCOEで得た断片的な知識が繋がった感じがする。Optical Latticeが気になってきた。ディスカッションは予想していたよりもバトルは行われず、前半は清水さんが場を引っ張って行った。後半で質問がちらほら出始め、「よし、何か質問しよう」と思って考え始めたら上手く質問の形にまとまらないまま気がついたらディスカッションが終わってしまった。知識も足りないし、言葉を知らなさすぎる。春からずっと思い続けていることではあるが、まだまだ勉強すべきことが多い。
講義前にS野君と話をした。メゾ系のメゾはマクロとミクロの間のメゾであるけれど、その裏にあるのは統計力学のクロスオーバー的なものではない。少なくとも半導体の微細加工技術を使うメゾ系は、コヒーレンス長が系のサイズと同じようなもので、かつ系を自分たちでデザインしての実験が可能な系であると思う。統計力学っぽい話は出来れば良いと以前から思っているけど、まだそこまで力が及んでいない。どちらかというと先に量子カオスを触りたくなってしまう。
結局、量子力学統計力学も分かってないし、非平衡も分かってない。特に非平衡の場合は、少なくとも本で勉強できる範囲ではみんなやりたいことを適当にやっているだけのようにも見える。何を説明できれば良いのか。予言力のある理論が出来れば良いけど、測れるものの数が少ないと実験結果を説明しただけで終わってしまって、とりあえず辻褄が合うから良いように思えてしまう。
「巨人の肩の上に立つ」必要があると思う。もっと先人の論文を読まないと。