MOTHER3

とてもMOTHERな雰囲気で良かった。FC・SFCと同じような柔らかいポップな画質に、独特の台詞回し。全然リアルじゃないのに、時にとても生々しく恐さを感じ、時に心底ほっとするようなやさしさを感じられるのがこのシリーズの醍醐味かな。何気ない言葉でぞっとさせてくれたり、軽く見える雰囲気の中に深いテーマをちりばめるあたりが糸井重里なんだろう。
クリア時間は18時間程度。PS2のゲームに比べれば圧倒的に短いけど、SFCのゲームだと思えば短い程度なのだろうか*1MOTHER2に比べると自由に遊べる部分が少なかった気がするけど、でもストーリーの設定上しょうがない気もする。他のゲームなら文句を言いたくなるのかもしれないけど、MOTHER的雰囲気があまりに良かったのでとても満足している。宣伝文句の「奇妙で、おもしろい。そして、せつない。」にあるような、そんな世界観とストーリーを楽しむゲームなのかな。
メロディー集めは無かったけど、エンディングの演出と音楽にじんと来て良かった。

4/28追記
暇な時にぼーっと思い出しているとかなり深い気がしてきた。1があって2があって、1でも無く2でも無い3なんだよなぁとか思っていると、全体の構造がDQ1,2,3にタイムマシンを足したもののように見えてくる。針が抜かれて世界が再構成されたと思うのなら、真っ黒な幕を開けたその向こうにMOTHER1の世界が有ったりすれば素敵である。ノーウェア島とドラゴンとマジプシーがマジカントを彷彿とさせるのだけど、それで全体を思い出そうとすると1も2もやり直したうえでさらに3をもう一回やりたいとか思ってくる。GBAMOTHER1+2が出ているけど、MOTHER1+2+3という一つのゲームだと思うべきなのかもしれない。

*1:FF5とか長いような気もするけど、あれは急がなくても20時間代でクリアできるしなぁ。