大人の階段

夕方から飲み会があったのだけど、昼間からとくに当ても無くぶらぶらと。いつもよりも、人ごみの中の一人一人がよく見えたような気がする。
本屋へ。本に帯がついていて、コメントと推薦者の名前が入っているのはいいんだけど、推薦者の名前のフォントが一番大きいってどうなんだろう。つまらない帯だなと思う。
須藤先生の「人生一般ニ相対論」を読んだ。面白い。物理学者が一般の人向けに分かりやすく面白く(癖は強いけど)書いた最近だと数少ないエッセイではないかと思う。まぁ、ただ、ちょっと雑然としすぎている気もしますが。

人生一般ニ相対論

人生一般ニ相対論

海の都の物語の5巻はまだ読みかけ。6巻で終わりなのかな?

理物の同期10人ちょいと飲み会。

  • 結婚とかハゲの話が出てくるのは、皆が歳を取ったから…というとなんかイメージが悪いので、大人の階段を上ったからということにしておこう。
  • 1次会はイタリアンっぽい店。飲み会にしてはやけにしゃれてる感じの所。今日は1次会から結構酔っている人が多めだったきがするけど、食べ物飲み物が美味しかったからかもしれない。イタリアビールの他に、キティ(赤ワイン+ジンジャーエール)とオンディーヌ(白ワイン+ライム+ソーダ)というカクテルを飲んだ。甘ったるくなく、飲みやすかった。
  • 2次会まで行った。2次会の店で特にO君が店員さんをいじっていた。天の戸美稲(あまのとうましね)という日本酒を飲んだのだが、何と言えば良いのかよくわからない味だった。飲みやすく美味しい。でも、甘いというほど甘くなく、辛いというにはほど遠く、香りが強いというわけでもない。不思議。
  • バスの絵を見せられて、どっちに走っているかというクイズを出された。何のことだかよくわからなかったけど、3分ほどうなってたら分かった。記号の長所かつ短所を上手く活かしたクイズだけど、このクイズのようにうまいこと情報(この場合は左右のどちらに走っているか)を取り出せるようにきちんと記号が書かれている例は少ないかな?

帰ってから、生物系の人がtwitterにて#twisciのハッシュタグを使って「ジュラシック・パークを作るには」について議論しているのを眺めながら、色々と考えた。

  • DNAを高度にコントロールできるようになったとしても、生物で実装する前に希望の生物に対応するDNAパターンをシミュレーションするところで凄い時間がかかるだろうし、実際に生物としてアウトプットを出す(物理だったら実験?)のにかかる時間は生物時間できくだろうから大変そう。#twisciで議論されていたブレイクスルー以上のブレイクスルーがいくつも必要なんだと思う。でも、そういうブレイクスルーはあるんじゃないかなと楽観的に期待。
  • DNAのどの部分にどんな情報が入っているかが分かったとして、2種類の生物のキメラを安定に作れるかどうかは別問題。また、1種類のある生物がどのような環境で生存できるかというのも別問題。
  • あと、自由に制御という言葉も問題で、どれだけ複雑な生物を扱いたいかによってその難しさも変わる。「人間が人間よりも複雑で種として洗練された何かを作り出してしまった…!」とかいうのはSFにはありそうだけど、果たして人間の知識だけでそこまで到達することが出来るだろうか。言い換えると、適者生存的な意味で次の世代の種がどのようにデザインされるかを今の世代の種の頭で想像できるだろうか。
  • 高温超伝導が流行ったことは多くの物理の人が知っていて、高温超伝導という名前だけだったら非物理の人ですら知っているかもしれない。でも、具体的にどのようなことがなされて、何が分かっていて、何が分かっていなくて、何が問題とされているかといったことは、物理の院生でも説明出来る人は限られるのだと思う。ましてや、それを分かりやすく他分野の人に説明となるとどれだけの人が出来るのだろうか。今の僕にはとてもできない。
  • 負の透磁率の話があったことを思い出した。思い出しただけだけども、URLをメモ。 http://p.tl/D64Y http://bit.ly/cTHkJs http://bit.ly/9HkFh0
  • リトルバンなんてのも思い出した。状態が安定であるだけではだめで、その状態への遷移がきちんと起き得るかどうかが大事。http://j.mp/9pO81d