節分と初の産総研

研究室へ。ボスと少し話してから計算ノートを送る。
A君が恵方巻を食べていた。「話しかけないでくださいね」というのはフリだろうか?(笑)しかし、話しかけるよりも、座っている椅子を回す方が段違いにひどいと思う。やらなかったけど。豆まきもしてないや。
セミナーを聴きに産総研へ。ボスの車に便乗。産総研に行くのは初めてなので少しどきどき。こういったら何だけど、とても研究所っぽくて構内を少し歩くだけでも楽しかった。多分僕は理研産総研のような外観の研究所 を一種の典型的な研究所と認識しているようだ。
セミナーはメゾの基本からはじめて、雑音測定でQPCのアノマリやABリングの揺らぎの定理の話に関した実験結果の説明について。途中質問を振られたのだけど、量子系というか測定のプロトコルというか、定常状態だったり非定常状態だったりによって違うので、一般的な質問を振られてもすぱっと答えることは出来ない。
飲み会にお邪魔することに。色んな話が聴けて嬉しかった。

  • 精密測定の話:QHEやSETで精密測定が出来るけど、それを同時にやっちゃったりするらしい。話の雰囲気だと9桁くらいの精度が出れば精密測定と言えるのかな?
  • 色んな研究所の比較の話:人が詰まっているか、散らばっているか。放置プレイか、構いまくるか。
  • 京都の話:古くからの様々なものが意外な形で残っているということ
  • 海外の話:海外のポストや環境や外国語など。奥さんと一緒に海外に行って、現地で妊娠及び出産まで及ぶケースもあるらしい。病院のシステムもお国柄があるとか。
  • 「尻の軽さ」:博士課程から、ポスドクから、助教から、准教授から…。様々なタイミングで分野を変える人がいる。そして、分野を変えることに大しての周りの評価の違いのお国柄。ヨーロッパでは割と生物物理に「行ってしまう」人が多いけど、「行ってしまう」と表現する*1のは日本のお国柄?
  • 生物科学:何が出来るのか。分子レベルでのデザインをするとして、どこまでのレベルでデザインが出来るか。日常生活のレベルでの機能のデザインを分子レベルでするのは難しい。大腸菌に他の遺伝子を入れて光らせるくらいだったら、分子レベルの「共鳴」程度と思えるし、それは可能。

途中の暇な時間や帰りの電車でWeak valueについての論文を読んだが、分からなかった。しかし、何をすればWeak valueについて勉強できるのかは分かったと思う。
そのうち、リー・スモーリンの迷走する物理学を読もう。今日の雑談の雰囲気だと、非常に楽しそうだ。

*1:「狂う」と表現することまであるとか。