量子の新時代

SF小説がリアルになる 量子の新時代/佐藤文隆 井元信之 尾関章

SF小説がリアルになる 量子の新時代 (朝日新書 187)

SF小説がリアルになる 量子の新時代 (朝日新書 187)

1章:イントロ的な解説(尾関)、2章:専門家(井元)へのインタビュー(by尾関)、3章:位置づけがよく分からないけど佐藤による苦言めいた雑感。
多世界解釈量子コンピュータ量子テレポーテーションなどに興味が有る人で、特に物理をメインにやってない人に薦められると思うが、3章は正直とても読み辛い。物理をやっている人でも、2章だけはさらっと流し読むと楽しめるのではないかと思います。
あと、量子コンピュータ多世界解釈がすごく繋がっているように書かれている所がいまいち理解できない。あと、確率解釈に相当する部分が多世界の場合にどうなっているのかを知らないので、そこが気になる。量子相関を切るという部分を多世界で表現した場合にどうなるのかがよく分からない…というか結局同じに思えてしまう。セットアップを広げた分だけ細かい所が見えなくなってる気がする(これは本の感想とは無関係だな)。