ぼくらの頭脳の鍛え方
- 作者: 立花隆・佐藤優
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10/17
- メディア: 新書
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文系の部分についてはこのセレクトで問題無いのかもしれないけど、理系の部分については「安易すぎる(読むのが大変過ぎる大著や、簡単すぎて頭脳を鍛えられそうにない)」本の率が比較的高いように思えてしまう。これは自分が理系だから?もしくは、逆に、文系の本についてもぱっと見た感じよりも実は「安易」な本がたくさんあるってことだろうか?
ちょっと前から本を読みたい症候群が発症しかけだったのだけど、これで火がついてしまったかもしれない。
以下、twitter的メモ。
- 神の収縮という概念。いつ頃提唱されたんだろう。どうしてもビッグバン的なものを連想してしまう。
- アメリカはそもそもモンロー主義。他国に干渉しない。
- コーヒーショップ。陰謀。他の人に話しかける?想像ができない。いまではミクシィらしい?これも想像しづらい。陰謀を考えるだけのアビリティがなければ陰謀は発生しない。
- 質疑応答の時間に質問する人が減って、質疑応答後に質問する人が増えているらしい。これを、情報をシェアしたくないからそうしていると解釈しているけど、そうなんだろうか?質問が長くなりすぎる場合に遠慮するっていうのはマイノリティかしら?
- 役に立たないものには投資をしないというのは新自由主義?多分、新自由主義というものを僕が理解出来てない。
- 役に立たないものは勉強しない。研究に結びつかないものも勉強しない。研究に結びつく所での勉強が一番という言葉はよく聴くけど、だからといって研究に結びつかないものを勉強しないということにはならない。新自由主義的な研究は…なんか嫌だ。
- 勉強を研究にすぐに結びつけたがるのは、そうするとお金がとれるからだと考える。逆に、それは金とのcoupling constantが強いということであり、使える金が大きく変わる時にダメージを食らいやすいということでもある。「肉体を殺されることはないけど、魂を殺されてしまうのでこわいこわい」と言えば良いか。
- 地政学を受け入れさせるために行われた努力ってどういうものがあるだろう?地政学の啓蒙書?
- スターリンって、ロシアの血が入ってなかったのか。知らんかった。
- ロベスピエールが出てこないフランス革命→枝葉末節な議論をしないと評価されない学会?
- 「小沢一郎さんというのは最後の田中角栄的現象なんですよ」
- 専門家。「情報が集まる」「情報がつく」という表現
- 専門家をつくると確実に政治家とくっつく?専門家ではない政治家はよい専門家を判断できるということ?
- 政治家って何?定義というより実質として。
- 優等生は嘘をつく。
- 「うまくやれ」という言葉の暴力性
- 細木数子はトートロジー
- トートロジーの壊し方?反証不可能な議論の叩きつぶし方とかあったら面白い。
- 神学でも哲学でもなんでもいいから、「この理論はこのようであるべきだ」「そのような理論は間違っているに違いない」のような思い込みが出来ると、実際に物事を進めるdriving forceとして有用になると思う。(アンチなんとかが興味を持つようなのと似てる)
- でも、思い込みなら何でもいいというわけではない。薄っぺらい思い込み。思い込みによって落とす部分が自明な場合は、思い込んでもdriveしない。
- ようするに、思い込みにはいくつかの種類があって、それは物事を処理するdriving forceに関してrelevantだったりirrelevantだったりする。
- WMAPによってビッグバンというか背景放射がわかったわけだけど、それ以前から多くの人によってそれは正しいと思われていたのではないかと思う(気のせいか?)。似たような事例はほかにどれくらいあるだろうか。それが「集団で間違っている」ケースとかあったら怖い。
- 「ゲノムそのものは生命情報の一部にすぎず」という表現は建物の設計図やCTスキャンのような断面図は情報として十分でないといっているのと同義であると思う
- 「人間は嫌な状況が続くと、悲惨な結果を招いてもよいから、とにかく早く終わってほしいと思う」
- 神学を比較対象にあげてしまえば、いかなる理学も実学か。工学との比較では実学からはほど遠いようなものに見られている所があるけど。
- 「知的な基礎訓練を受けたことのある人たちが、物語を読み解き、また場合によっては物語をつくることができるようになる必要があります。」