YKISシンポ初日

今日からYKISシンポジウム。受付を済ませて割当の部屋で待機していたら、夏学で会ったことのある人がやってきたので少し話をした。
Derridaが来れなくなったという話を聴いた。うーん、話を聴いてみたかったのだけど。
昼はカンフォーラでカレー。夜はバンケットカンフォーラ
以下、オーラル・ポスター・雑談のメモ。
オーラルについてのメモ

  • without microscopic reversibilityの意味が少し分かったような?
  • 非平衡で熱力学的操作をするのなら、やっぱり熱機関があったらなと思ってしまう。
  • バルタン星人のバタフライ。出てくる原因はband widthの比が有理か無理か。
  • 数値計算はいいのだけど、計算するだけだと物理を分かった気はしないし、正直出てきた結果に安心ができない。モンテカルロとかやると特にそうだと思う。それと、片対数のグラフであの外挿は大雑把かと。両対数じゃないだけましか。
  • Kurchanの発表は面白かった。でもちょっと色々とわからない。なんだか意味がありげな問いモデル?誤植だけどちょっと気に入ったので誤植ままに。

ポスターについてのメモ

  • 量子アニーリングが気になった。
  • 3月のダイナミクスのワークショップで聞いたエイジングを意図してのMCTの方程式の特異摂動論をちょっとだけ詳しく聞いた。大事な所は線形代数
  • 構造相転移でヒステリシスまで示すんだったら一次転移だと思うんだけど、そうではないという主張も少なからずあるらしい。
  • ヘキサゴン状のdisorder-disorder転移。いかにもスピングラス的な感じがした。グラスであることの必要条件と十分条件ってなんだろう?

バンケットや休憩時間の雑談のメモ

  • Keldysh形式について。非平衡でのボルツマン因子があるとしても分かっていない以上、形式だけだと何も言ってないのとあまり変わらない。
  • Ito先生と少し話をした。以前、講義を受けたことがあるのでその関係で色々。公理的に整備できるにこしたことはないけど、それがむつかしすぎるのならば、測定可能な量とか熱力学によりかかったほうがいいと思う*1。まぁそれは形式の整備を怠っていいという言い訳にはならないけど。
  • なんでもかんでも量子化したり時間依存させればいいというわけではないと思う。量子っぽい問題をある程度触ったことがないと、どういうことが起きるのかまったく予想がつかないわけで、なんとなく量子化ってのはちと怖い。 あと、極端にモデルからはじまっている研究って、何がしたいのかちょっと理解しにくく思うことが多い。多分それは気のせいじゃない。
  • 「量子わからないです」と公言する人でかつ非常に面白い話をする人を少なからず知っているけど、そのような人の量子力学や量子性の理解を聴いてみたい。独特の理解をしているんじゃなかろうか。
  • 顔と名前を認識できた人が数名。そして、ポスドクじゃないです。
  • 「やけにおとなしいじゃない」と言われてしまった(苦笑)いや、おとなしくない人がたくさんいて、聞きたいことを聞かれてしまったりとか、他の人の質問を聞いて考えてしまっていたりとか、あまりに知らなさすぎて何を質問しようかよくわからなかったりしているだけです。どれもこれも、英語のレベルがもうちょっと良ければ改善できそうな気がする…。

*1:むしろ、そうしないと何をどうすればいいのだろう。