今期初講義

今学期初の講義、物性物理学IBは予想していたよりもたくさんの学生が受けに来ていた。アンケートとして、Bose and Fermi distribution/electron spin/renormalization...などの数項目の理解度を0から3までで記入して提出させられたのだが、3というのが「完璧に説明出来る」に相当するのが笑えた。完璧って、一体どんだけーですか。Bose and Fermi distributionの定義とかならまだ良いけど、electron spinとかrenormalizationとかどこまで言えば良いのか全然分からん。
random系の物理、集中講義2回目。前半は伝導度の次元依存性。次回はスケーリングだろうか。シラバスにはsuperlocalizationとかあって、聞いたことも無いから楽しみにしているのだけど全然そこまで辿り着けそうに無い。そもそもこのシラバスは1セメスタ分のシラバスなのかもしれない。今日配られた資料にはLandauer formulaが書いてあった。今回はLandauerやらなかったのだけど、もしも次回の講義でLandauer formulaをやるのだとすると今回以上に退屈であることが予想される。後半はrandom walkとself avoiding walkを例に挙げ、massとvolumeを導入してフラクタル次元の導入。ε展開。最後に次回予告的にパーコレーションと有限サイズスケーリングの話をしておしまい。次回が楽しみである。
今日はさらに自主ゼミ。超伝導は引力の機構からGL理論の導入と少しまで。あまり特筆するようなことが無い気がする…。次回担当になった。研究室セミナがあるから集中して出来る準備期間が1日しかない。Hewsonは不純物平均、ボルツマン方程式、久保公式などをさらってから、s-d Hamiltonianの2次摂動から抵抗極小が説明できることを確認。spin flipする中間状態においてS^+とS^-が交換しないことが肝。