贅沢な環境

清水先生の雑記帳の「贅沢な環境」より。
http://as2.c.u-tokyo.ac.jp/%7Eshmz/zakkifiles/02-10-25.html

難しいことを、教官と学生が双方努力して、なんとかものにする。そういう講義こそ、理想の講義だと信ずる。

というのに賛成。
教養の講義を思い出してみる。振動波動の講義で最初の2回くらいで先生が学生の数学の力の無さにがっかりして講義のレベルががっと下がったのが強く印象に残っているからか、物理系の講義については学生側にまだ問題点があると思えてならない。理物の講義は学生が何だかんだで努力しているから比較的問題は無さそうに思う*1
前期教養で受けられた物理系の講義は*2物質科学一般を除けば、力学・熱力学・電磁気学・相対論・量子論・統計物理学・現代物理学・物理と数学1(力学)・物理と数学2(ベクトル解析と電磁気)・物理と数学3(連続体の力学と経路積分)だったと記憶している。昔は物理っぽい講義がもうちょっとあっても良いと思ったけど、今見ると中々良いラインナップである*3。ただ、数理科学とぶつかる講義が多かったり、必修の実験後の5限に配置されていて受けるのが厳しい講義があったのが問題だった*4。今はどうなっているのだろう。
教養学部の物理についての不満繋がり。前からちょくちょく言っているのだが、数学に1Aと1Bがあるのなら必修の物理の科目にもAとBがあっても良いのに*5

*1:先生の準備が十分になされていない講義も少しあるけど。

*2:最新のシラバスは知らないので2,3年前のものを挙げる。

*3:熱力学(太田)・相対論(風間)・現代物理学(田崎)・統計物理学(清水)は受けることが出来て良かった。

*4:僕自身、清水先生の統計物理が実験後に配置されていたので必死になって実験を片付けて講義を聴きに行っていた。慌ただしいのは良く無い。量子論に至っては何かとぶつかっていて受けることが出来なかった。

*5:これは電磁気の講義の初回に砂川の理論電磁気を持って最前列に座っていたら「教科書は別に何でも良いけど『理論電磁気』と『場古典』は講義の範囲を超えるので『買ってはいけないリスト』に入れられてがっかりした経験による。図書館を使うことを考えてランダウの『電磁気学』もリストに入れるべきだと思うんだけど。あと、あの講義では太田浩一電磁気学が参考図書指定されていたけど、あの独特の難しさもリストに入って良いと思う。