院試当日

睡眠時間は5時間弱。間違いなく座れるという条件を課すと、ちょうど良い時間の電車が無かったので早めに本郷到着。喫茶店でのんびりとコーヒーを飲みながら最終チェックを試みた。
午前は数学。行列の計算で少し嵌り、時間の余裕はあまり無かった。あまり良い解答とは言えないな。
昼飯を食べながら、ポンプの話をする。拡散ポンプならいきなり真空部分をリークしてもぼおっと燃えたり溶ける程度で済むけど、ターボ分子ポンプだったらそれどころじゃないよねという話。爆弾のスイッチのごとく真空容器のバルブを握りしめて立てこもる犯人を想像して遊んでみた。「そ、それ以上近づいたらこのバルブを開けるからな!じょ、冗談じゃないぞ!」普通の人はは物怖じなく突っ込んでいってもおかしくない。昼飯後に控え室に行ったら人がうじゃうじゃといた。そしてホワイトボードにコーシーリーマンの式の導出が書いてあった。どうやら前日に勉強してヤマを当てた人がいるらしい。
午後は物理。統計量子力学熱力の順に解いた。4問解いた時点で1時間余っていたので軽く見直しをしたが、時間をかけたからといって解答が洗練されたわけでは無い。熱力については紙面の不足と実力の不足を感じた。一応きちんと解ききってはいるけれども、今までに解いたタイプの問題では無いから不安なのだろうな。
事件は試験中に起きた。受験票が机上から落ちてしまった。消しゴムなどと同じように試験後に回収しようと思っていたが、試験が終わってから探しても見つからない。周りの人に声をかけたが出て来ない。退室の許可が降りた後に探しても見つからない。椅子の稼働部の隙間を紙などでつっついてみたりしても見つからない。「これが本当のかみ隠しだ」なんて言ってみても出て来ない。探すのを諦めて再発行しようと思って聞いてみたら、面接では受験票は使わない。とりあえず一安心だけど、本当にどこに消えてしまったのだろうか…。消えた受験票の謎である*1。ともあれ、探すのを手伝ってくれた友人数人には感謝である。友人の一人が探しながら「いや、無くなったら質量が保存しないからおかしい」なんていうことを言っていたのだけど、「いや、質量は保存しない。保存するのはエネルギーだ」と仰る先生が一人。仰せの通りですが、ちょっとエネルギー高過ぎです(笑)
ま、代わりに落ちてくれたのだと思いましょう。
試験後の控え室はとっても浮かれた雰囲気だった。他の大学を受けない人は皆良い笑顔。マリオテニスをしてから鉄板焼きを食べ、帰ってきてからマリオ1をやることに。かなり忘れているようで、状況状況に対応しながら昔の経験に基づく勘に従った行き当たりばったりなプレイになってしまった。交代をしながら裏の8-4までクリア。マリオのようなゲームをあまりやらない人にとっては十分上手く見えるようであるが、これくらいならまだまだ上がいると思われる。
その後も酒を飲みながら話したり、麻雀をしているのを見たりしながら過ごし、そのまま泊まりコースへ。勉強じゃなくて泊まるのは久しぶり。とても楽しめた。

*1:きっと他の受験者の鞄の中にでも入り込んでいるのでしょう。