why cond-mat?

書籍部で話している時に、ブライアングリーンの「エレガントな宇宙」を薦めながら「去年は素論に行こうかどうかとかまだ迷っていた」と発言したら「どうして物性に行こうと思ったんですか?」と返された。
3年になったころには素論だけじゃなくて宇宙も量子情報も選択肢に入っていてとりあえずは色んな啓蒙書を読みまくった覚えがある。物性に寄り始めたのは五月祭からか?五月祭はやろうかなと思っていたけど、サイクロトロンも電波もやる気がせず、とりあえず物性の人と話してみて、「光るのが面白そう」とか思ったから物性にしたのだった。そこでメゾスコピックの本を知ることが出来たのは今思うとラッキーだったのかもしれない。
ただ、五月祭が面白かったからと言ってメゾスコピックに一直線…というわけでは無かった。量子力学と熱力学が難しいとかぼやきながら、適当に勉強してたら揺動散逸・相転移・ユニバーサリティ・くりこみ群とか言う概念にいつの間にか出会っていた。 カラビヤウ多様体とかコンパクト化、ペンローズダイアグラムにブロッホスフィアなんてものにも出会っていた。4年で五月祭やる時には相転移やろうかと思っていたが、良い系が見つからず、再びメゾスコピックメゾスコピックの復習が良い感じに他の知識をまとめてくれた感じがする。
と、見直してみると、物性にシフトするクリティカルな点が分からない。いつだったかな。初めて読んだまともな理系のブルーバックスは相対論。高校の頃から光は気になっているし、大学に入ってからTOEに憧れ続けているし、この前の五月祭では朝永コラムを書くために周辺の勉強を少し。それだったらやっぱ素論に行っていてもおかしく無いようにも思える。
何となく手に取って勉強していた本がことごとく物性に近いものだったのかもしれないとも思う。アンダーソンとかザイマンは多少決定的か? そういや1年の頃からランダウが気に入っていたことを思い出した。ランダウは物性屋さんだなぁ。
どうして物性に行こうと思ったのかははっきりしないけど、今どこに行きたいのかと聞かれれば物性だと即答が出来るから良いことにしよう。