グランディア3

グランディア3、クリア。27時間程度かかった。
ストーリーは単純だが良し。ど真ん中のストレート(145km/h、打ちごろ)ってとこ。ある意味あまりにもベタなネタなので毛嫌いする人もいそう。ストーリーの前半でジブリっぽい…と思えた場所が少々(個人的には好感)。ストーリーの後半、もうちょっと台詞を選んだ方が良かったんじゃないかなと思う所が2.3カ所あったけど、気になったのはそれくらい。
ディスク2枚組だったからとてつもなく長いのかと思ったらそうでも無くて、容量が大きくなった理由はイベントシーンの多くがムービーになっているから。絵はとてつもなく綺麗という訳では無いけれど、かなり綺麗。人物よりも背景の綺麗さが目立ったかも。
キャラはまぁ…たっていると思う。どのキャラにも不自然なシーンがあったけれど。声についてはどうしようもないほど大きな違和感は無し。声優には詳しくないし演技に対する厳しい評価なんて出来ないけれど(むしろ激甘)。
店頭のプロモーションムービーでの戦闘シーンに惹かれて買ったのだけれど、その期待は裏切られはしなかった、という所。魔法や技の発動準備中にキャンセルを当てることが出来る(もしくは当てられる可能性がある)というのは適度な緊張感が有って良い。コンボをつなげてエリアルが出来るのも良い。ヴァルキリープロファイルのように簡単にコンボをきちんと決められるわけではないが、それだけに苦労して何十Hitも繋いだ後に大技が決まるのは嬉しい(格闘ゲームとは逆に、ダメージが増えるようにコンボ補正がかかるので)。キャンセルがあるから、魔法や技の強さが強めに設定されている。後半、敵の技が強くなってきて戦闘が割とシビアに。
魔法とスキルのシステムは扱いやすかった。なんかマテリアみたいな雰囲気。
ラスボスに一回やられた。滅茶苦茶強いのかと思いきや、もう一回挑んだら普通に倒せた。敵の大技を最悪の状況で食らってしまったのが一回目の敗因だったらしい。倒した後に考えてみると、かなり運が悪かったのだと思う。このラスボスは、色んなゲームのボスの中では割と強い方に入る気がするけれど、もう少し強い方が嬉しかったかも。
音楽はゲームの雰囲気に合っていたと思う。とりあえず違和感は感じなかったし、テーマ曲は上手く使われていたと思う。何より、戦闘の音楽を好きになれたのは嬉しい。幾度となく聞く戦闘の音楽が気に入らないとゲームそのものにも良く無い印象を過剰に抱いてしまいそうなので。
文句をつけるとするならば、やり込み要素が乏しそうな所、かな。エンディング後に隠しダンジョンなどのやり込み要素を用意してあるゲームが多いなかで、どうやらグランディア3にはそのようなやり込み要素が無さそう。戦闘のシステムが割と気に入ったので、もっと強い敵と戦う場としての隠しダンジョンがあると嬉しかったのだけれど。
以前のグランディアを知らないので、グランディアらしさが出ているかどうかについてはノーコメント。(どちらかというと悪い意味で)FFに近いようにも思えるので、旧作のファンには受けてないかもしれない。
こうやって感想を書いてみるとなんかアンバランスなゲームに思えてきた。まぁ楽しめたから良いんだけれど。