おまえが若者を語るな!

若者論者/世代論者を片っ端から引用しては斬り捨てていく本。少しやりすぎだと思う。まるで斬り倒した後に滅多ざしにしているかのよう。本人の主張のうち一番大事なのは「若者を語るんだったらきちんとしたデータに基づいて語れ。推測のみに基づいて話をするな。」という感じ。それ自体は当たり前だが非常に良い主張だ。それと、引用が非常に多いのは良いと思う。田崎さんの名前が出て来てびっくりした。あと、この人は国家の品格をきちんと読めていないと思う。論理というものをあまりよく分かっていないのではないか。 論理が正しくとも出発点が駄目ならば間違った結論に辿り着く訳で*1、出発点が正しく選ぶためには「品格」のようなものが必要ということだろう。そりゃあ携帯電話とかの節は行き過ぎだとは思うけど、あくまで提案に過ぎない。
一つ得られる教訓:どんなに良い本であったとしても、その本に書かれていること全てが正しいというわけではない。良いことがどれだけ書いてあるかにも注目しましょう。

おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)

おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)

*1:論理に間違いが全く無いならば、出発点が駄目なら確実に駄目な結論に行き着く。