live an over full life

木曜日は早起きして研究室へ。というかあまり寝てない気がする。夜中に外で車のクラクションを鳴らした輩がいたようで起きてしまった。朝早くにカードキーを使ったのは久々だ。
本郷へ。先生の物性物理の講義を聴いた。今日の内容はバンド計算。DFTの基礎の大事なところをおさえて、スライドで実際の計算例の鑑賞。「第一原理はもはや無視出来るものではないたとえばモデルとして大事な部分を抜き出すためにバンド計算の結果を使えるように、結果の見方やjargonを覚えておかないといけない」というのがメッセージ。
昼飯をTキチと食べた。大もりそば。550円であれだけのそばをあれだけ食えるのは嬉しい。昼飯後も色々とだべった。論文整理ってどうすればいいのかね。僕の考えているやり方についてはちょっと説明してみた。Spotlightとtagでかなりの所までいけると思う。あと、tagの管理方法をどうにかすれば良さそう。 こういう風に言うとどう反応されるのか分からないが、論文を探すとなると基本的には電子化されたものを見るのがほとんど…というのは僕らの少し上の学年くらいからなのだと思う。ネットは昔からあるわけだけど、使いやすい形で普及したのは結構最近のことだろう。EndNoteがリリースされたのは1988年だけど、幾度ものver upを経てOpenURLがついたのは2003年。助教以上の人と話していると、文献管理に対するイメージが違う気がする。多分、数年後にはもっと整理しやすい形が一つ浸透しているのではないかと予想。
ぶっせいせみな〜(仮)の初回があった。何だか変な面子が集まってる気がする。今日の話は強相関かつスピントロニクスなお話。Kane and Meleのmodelから出てくるのと同じような「物理」を示す現実的なモデルを強相関の系に、特にSpin-Orbit coupling(with imaginary transfer)の点で模索をし、実際の測定方法を一つ提案する、と言えば良いのかな。実験屋サイドから実験の提案が次々とされていくのを聴いて考えるのが楽しかった。
研究室に戻って、ちまちまと作業。先輩と話をしたり、スピンゼーベックのレターを印刷したり、プログラムをいじってみたり。先輩とスピントロニクスっぽい話をしたのだが、「分野をリードしている大家の人のビジョンを聴いてみたい」という点で意見が一致した。この前の学会の招待講演は技術的な内容がメインだったから。スピンゼーベックのレターは急ぎではないのであとで気分転換ついでに読もう*1。プログラムについては現時点で解析計算の結果とずれているのだが、アルゴリズムのバグではなくてウェイトを把握しきれていないが故にファクタがずれているから…のような気がして来た。
早めに帰って、飯を食って、のんびりとしたら早めに眠くなったので早めに寝た。
明日、(南部先生は来ない)ノーベル賞記念の臨時談話会があるのだけど、理論セミナと被っていて聴けない。どんな話をするのかは何となく想像出来るから行かなくていいやと強がってみるものの、でも、直接聞くことによって自分の知らない表現を知ることが出来そうで悔しく思う。

*1:Iさんから教えてもらったレビューを読む方が先か。