哲学者たり、理学者たり

朝起きたらまだFullSimplifyが終わってなかった。
物性物理の講義。現象論的なFermi流体一段落、Microscopicに見る為にGreen函数の導入。
超伝導ゼミ、担当はMM。超伝導を壊す要因、異方的超伝導などについて。これでこの本は一段落。次に挙がった本はBasic Notions of Condensed Matter Physics(Anderson)。のんびりと読みながら議論とかしたらよいのかな。
Hewsonゼミ、担当はgoo2。Anderson modelでのpoor man's scaling。同じ事を違うmodelで追う事で理解が深まるような気がする。
ゼミ後に三省堂へ。太田浩一先生の「哲学者たり、理学者たり」なる本があったので購入。1年の時に受けた熱力学の講義の担当が太田先生だった。太田先生ならではの、歴史的な背景を滲ませた良い講義だったと思う。「クラペイロンではなくクラペロンだ」というのは印象に残っている。まぁ講義だけじゃどうしても分からないので色んな本を読んで勉強したのだけど。フェルミ、三宅、田崎、プリゴジンなどを読み、議論をしながら少しずつ分かってきた気がするけど、太田先生の講義のような熱力学の本は見た事が無いと思う。論理構造がすっきりとしているのは田崎・清水の2冊で十分だから*1、太田先生のような人が熱力学が出来るまでの「寄り道」をたっぷりと含めた形の本を書いてくれないかなぁ。
他に解析力学(江沢)・非線形科学(蔵本)はぱっと見て購入。SGC BOOKS P3のシュレーディンガー方程式は何回か見ているけど迷ったあげく購入。1800円を安いと思ってしまった時点で買うっきゃない。色々と良さそうな本をゲットして心はほくほく、財布には早くも冬の足音。
帰ってからFullではない普通のSimplifyをしてみたら10分程度で終わった。他にも条件変えて試したけど、どういう基準でSimpleにしているのかやはり全然分からない。上手くいく事が分かったので、分かりやすい形にするために今度は手計算で朝まで格闘。

*1:佐々せんせの熱力の本が気になっていて、読もうかどうか迷いつつ2年ほど経過。数日前にAmazonで購入。どんなんでせうか。