くりこみ講義

高校生を中心とした数名に対するくりこみの講義をしてきた。朝永のくりこみ、ウィルソンのくりこみを概説して、最後にまとめ。くりこみの流れ、固定点、発散。くりこみってものがあるということを知るだけでも結構な違いではないかと思う。最後に、何か本を一冊挙げておくべきかと思って「量子力学と私」を挙げておいたが、東京大学出版会あたりから2000円程度で出る程度のくりこみの本とかあったらこういう時にお薦めできて良いのにな。
3時間喋って、とても疲れた。もっと広い黒板を使って自主ゼミしたことはあるけど、でもゼミではなくてあくまで講義というのが疲れるのだろう。生徒の顔をちらと見て、意識して同じことを表現を変えたり変えなかったりしながら繰り返したのも大変だった。 ともあれ、良い経験になったと思う。
3年冬の統計力学の試験で「何か問題を作って答えよ」といった類の問題が有って、「くりこみについて思う所を述べよ」とか書いて解答用紙の裏を埋めたことを思い出した。こんなことやってるから「癖がありそう」とか言われるのだろうか。
帰りに行ったことのないラーメン屋に行った。悪く無かったが、あの雰囲気だとラーメンよりもつけ麺の方が良かったかもしれない。